
以前、「印刷の基礎知識(6)印刷に使うハンコ「刷版」のこと」という記事をご紹介しましたが、今回は最近の「版」についての情報です。
これまでの「版」は、薄いアルミの板に印刷したい文字や写真をレーザー光線で露光した後、昔の印画紙の写真現像のように、現像装置の液体の中を通って現像されていました。
ところが、最近の「版」は、現像の工程がありません。
特殊コーティングされたアルミの板にレーザー光線で露光したら、そのまま印刷機にセットできるようになりました。
これを「完全無処理版」といい、以下のようなメリットがあります。
■現像液を使わないので、廃液がなくなり地球環境への負荷が軽減されました。
■現像液などの材料が不要になり、現像装置やメンテナンスもなくなりました。
■現像工程がないため、「版」の出力時間が速くなりました。これにより納期短縮にもつながりました。
技術革新のおかげで、お客様にも小西印刷所にも地球にもいいことばかりの完全無処理版です。