今回は、当社が提供するさまざまな付加価値印刷の中から、印刷物に香りをプラスする「香料印刷」の事例をご紹介します。
■香料印刷とは?
香料オイルをマイクロカプセル化してインキに混ぜた「香料インキ」を使用することで、印刷された部分を軽くこすると香りのオイルが広がり、ほんのりと香りが漂います。50種類以上の香りからイメージに近いものを選べる他、ご要望に合わせてインキを調合しオリジナルの香りを作ることも可能です。
いつもの印刷物に香りをプラスすることで、視覚や触覚だけでなく嗅覚にも訴えかける訴求力をもつ「アクション型アイテム」に進化させることができます。
【課題】通販の芳香剤商品、購入前に香りを体験してもらいたい
医薬品・衛生用品の製造販売メーカーの通信販売部門のご担当者様から、新商品の発売にあたって次のようなご相談を受けました。
「通信販売の顧客向けに、新たに発売することになったルームフレグランス(芳香剤)商品。
開発にも力を入れた自信作だが、通信販売であるため、
店頭販売のようにサンプルやテスターで香りを確かめてから購入することができないのが難点。
比較的高額な付加価値商品でもあるので、ユーザー様には香りを体験した上で納得してご注文いただきたい」
ユーザー様に香りを試していただく方法を模索する中、以前、弊社の香料印刷サービスをご案内していたことから今回お声がけをいただきました。
【解決策】香り付きリーフレットを作成してDMでお届け
店頭などで見かける香りサンプル(テスター)には、ボトルタイプやアルミプッシュタイプなどがあります。
今回は通信販売向けなので、顧客向けに発送するDMに同封できる形態ということで、香料印刷を施した香りサンプル付きリーフレットを作成することになりました。
香料印刷であれば、チラシやリーフレットなど紙の印刷物に香りをつけることができ、重さや厚みも通常のDMとさほど変わらないため、コストやオペレーションを大幅に変えることなくいつものDMに同梱することができます。
弊社の香料印刷サービスでは、インキに混ぜる香りをゼロから調合して作り出すこともできますが、今回はフレグランス商品ということもありお客様からご提供いただいた香料オイルを活用しました。
「他にも数社に声かけをしており、何種類かの印刷サンプルが上がってきたのですが、小西印刷所さんのサンプルが一番実際の香りに近かったことが決め手になりました。こするだけで香りが再現できるのが本当に手軽で良いと思いました」(ご担当者様)
小西印刷所の香料印刷では香料オイルをマイクロカプセルに閉じ込めたインキでシルクスクリーン印刷するので、香料成分を多く印刷できます。そのため、オフセット印刷のインキに香料を混ぜる方法よりも香りを強く感じることができます。
今回の香りサンプルでは、2種類の芳香剤の香りを一つのリーフレットに印刷したため、「香りが混ざらないように香料印刷の位置を離してレイアウトしたり、折った時に重ならないようにしたりと、さまざまなアイデアを出していただいて形にすることができたのが良かったです」とのお声をいただきました。
【成果】香りを確認した上で安心して購入してもらうことができた
こうして試行錯誤の上できあがった香り付きパンフレット。DMを受け取ったユーザー様の反応は?
「早くもご注文をいただいており、出足は好調です。事前に香りを確認して、安心して買えたということが大きかったのではないでしょうか。比較的高額な商品なので、届いてみて『思っていた香りと違う』となってしまうよりは、香りサンプル付きリーフレットで実際の香りを確認した上で注文できることが安心感につながっていると思います」(ご担当者様)
実は、通信販売で芳香剤を取り扱うのは初の試みだったそうです。
「今回の新商品でお客様からポジティブなお声をいただけたことが、本当に良い皮切りになりました。高額な商品なので、いかに情緒的な部分をご理解いただくかがとても大切だと考えています。これからも世界観の演出を追求しながら、さまざまなアイデアで展開を広げていきたいです」とお話しされていました。
今後も香料印刷をはじめ弊社のさまざまなサービスで、その実現をサポートしていきたいと考えています。
以上、弊社の「香料印刷」サービスをご採用いただいたお客様の事例をご紹介しました。
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