
この度、日本アグフア・ゲバルト社が主催する印刷技術コンテスト「Sublima + コンテスト2020-2021」において、当社の出品した「今竹七郎展 図録」が、写真集・冊子部門で金賞を受賞しました。
「高精細と相性が悪い用紙を使っているにも関わらず、高品質な仕上がりで独創的なデザインが大変活かされている」との評価を受け、「人の感性に訴えかける印刷物は、印刷の価値を上げ、印刷の生き残る道にも通じる」と総評をいただきました。
出品にあたりましては、株式会社今竹様、公益財団法人 西宮市大谷記念美術館様より寛大なご配慮をいただきましたこと感謝申し上げます。
受賞した「今竹七郎展 図録」は、西宮市大谷記念美術館様からご依頼の印刷物で、同館で開催された「没後20年 今竹七郎展 〜近代日本デザインのパイオニア〜」に合わせて制作。展示期間中は館内で販売され、多くの来館者にご好評をいただいたと伺っております。
当社と今竹様とは、2020/10/5のコラムでもご紹介した通り、半世紀以上の古いお付き合いがあり、また西宮市大谷記念美術館様とも長年、多くの展示会図録やチケットなどを制作させていただいている大切なお客様です。
本図録は、素朴な風合いをデザイン要素として加味するため、特殊紙を使用しています。そのため、一般の印刷紙とは異なる色の再現性をどう調整し、満足度を高めるかが大きな課題でもありました。今竹様にご協力いただき、色校正の段階から細かなご要望をお伺いし、高精細スクリーニング印刷の特性を生かせるよう、インクのバランスや湿度調整など、印刷スタッフが気を緩めることなく、何度となく本印刷に臨みました。その結果が「Sublima+コンテスト」で金賞受賞につながったと一同、感激しております。
大変名誉であるとともに、日頃、当社がお客様のご要望に真摯に向き合い、取り組んでいる姿勢への称賛として受け取り、さらなる研鑽と技術向上に取り組む決意を新たにいたしました。
当社は、美術館、博物館等が多数ある阪神間の中央に位置し、多くの館より図録等のご発注を承っております。今後も目の肥えた方々にご満足いただける印刷物を目指して精進して参りますので、美術系印刷物に関してもお気軽にご相談ください。